モンテス・アルファ・メルロー


モンテス社は1988年、醸造家のアウレリオ・モンテス氏を中心に創業されました。
社歴は長くはありませんが、今やチリを代表するワイナリーに成長しています。

数万円の高級ワインから、普段飲みまで幅広いラインナップがありますが、通常スーパーの棚に並んでいるのは、このアルファシリーズと、クラッシックシリーズです。
アルファシリーズはクラッシックシリーズの上位ランクに当たり、少々値が張りますが、そのクオリティーの差は歴然。

アルファシリーズにはカベルネソーヴィニヨンピノノワールシラーシャルドネソーヴィニヨン・ブランなどがありますが、今回はメルローを取り上げます。

モンテス・アルファ・メルローの産地はチリのコルチャグアヴァレー。

モンテス社のサイトによると、チリで最も名声の高いワイン産地のひとつで、同社がこの地でのワイン生産のパイオニアになったとあります。

コルチャグアヴァレーは小石質と山地の堆積岩地帯が含まれる土壌。
穏やかな日照の中で、ブドウはゆっくりと完全な成熟を遂げるのだそうです。

そして収穫された葡萄は醸造の後、フレンチオーク樽で12か月熟成されて出荷されます。


モンテス社のサイトは中々よくできていて、ヴィンテージ別の収穫の詳細が載っています。それによると…
「2021年の夏と秋は総じて涼しく、最高気温も低かったため、ブドウの成熟がゆっくりと進み、酸味が豊かで糖度の良い、素晴らしいブドウが収穫されました。結果として、2021年のヴィンテージでは、例年よりもアルコール度数が低く、非常にフレッシュで、構造のしっかりとしたワインを生産することができました」
と、あります。

ちなみにボトルネックに「92」とあるのは、世界的なワイン評論家、ジャームス・サックリング氏が、このヴィンテージに付けた評点です。

色調は濃いラズベリー色。
長期熟成に耐えるポテンシャルを持っているワインですが、まだ4年を経過したところ。
エッジは紫ですが、若干茶が入っているようにも見えます。

ブラックベリーやプラム、熟した果実などの香り、黒コショウなどのスパイシーな香り、樽香などもがからんできて香りは複雑です。


口に含むと、最初に来るのがふくよかな果実味、そして程よい酸とシルキーなタンニン。余韻も長め。
構造のしっかりしたボリューム感のある味わいです。


さて、今回はこのワインに合わせるのは「牛肉のトマト煮込み」です。


葡萄品種:メルロー90% カベルネフラン10%
アルコール度数:14.5%
コルク栓
インポーター:エノテカ(株)
サミットストアにて税込み三千円弱

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