イタリアはプーリア州のロゼです。
ロザートとはイタリア語でバラ色を意味し、ワインではロゼを指します。
プーリア州はイタリア半島を長靴に見立てると、踵のあたりに位置します。
暑く、乾燥した地中海性気候でイタリアではトップクラスの葡萄の収穫量を誇ります。
生産者は「カンティネ・ピローヴァノ」という家族経営のワイナリーで、創業は1910年。100年以上の歴史を持つ実力派のワイナリーです

使用されている葡萄はボンビーノ・ネロとネグロアマーノのブレンド。
いずれもイタリア土着品種の黒葡萄です。
歴史的にプーリア州は赤ワインを中心に生産されていましたが、このボンビーノ・ネロは水分が多く、圧搾しなくてもジュースがたっぷりとれる。その結果、赤ワインにすると水っぽくなってしまい、いいワインができなかったのだそうです。
そこで、醸造家たちはこの葡萄を使ってロゼを作り始めました。
その醸造法は浸漬法といいます。途中まで赤ワインと同じ果皮ごと発酵させ、ある程度色づいた後に果皮を離すことで、一般のロゼよりも濃度のある美しいバラ色の色調を持つロゼが生まれます。
以来、プーリアはロゼの名産地として知られるようになりました。
また、ネグロアマーノは単体では、かなり強烈なワインに成ります。なんせ名前からしてネグロ(黒い)アマーノ(苦い)ですから…。

ラベルを見てみましょう。
デザインされているのは、プーリア州の世界遺産、「アルベロベッロのトゥルッリ」ですね。
IGT表記はPUGLIAとあります。
色合いは美しいバラ色。
チェリーっぽい香りが上がってきますが、わりとおとなしめ。
口に含むと甘さと酸がふんわり広がります。
次に来るのが苦味。この苦みはネグロアマーノ由来のものでしょうか。
余韻はやや長めです。

さて、今回このピエトラリッタ・ロザート 2024に合わせるのは「鶏もも肉の皮パリグリル」です。
高評価、チャンネル登録、是非よろしくお願いします!
葡萄品種:ボンビーノ・ネロとネグロアマーノのブレンド(比率不明)
アルコール度数:12%
スクリューキャップ
インポーター:(株)オーバーシーズ
KALDIにて税込み千円少々